固定電話は解約・ひかり電話・homeでんわのどれが得か|値上げ後の年額を世帯別に試算【2026年10月】

  • 2026.10.06
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固定電話の値上げは2段階。2026年4月に基本料、2027年4月に通話料

NTT東日本とNTT西日本は、固定電話の料金を2段階で値上げしています。家に固定電話を置いているなら、残すか、乗り換えるか、やめるかを決めるのに良い時期です。

1段階目は、2026年4月1日利用分からの加入電話の基本料金改定です。メタル回線を使う昔ながらの「加入電話」と「加入電話・ライトプラン」が対象で、住宅用は月220円、事務用は月330円上がりました。NTT東日本の発表では、3級取扱所の住宅用プッシュ回線が月1,870円から月2,090円(税込)になっています。年額にすると25,080円で、電話を1本もかけなくてもこの金額がかかります。NTT東西は理由として、利用者の減少、人件費や物価の上昇、メタル設備の保全・更改や災害対応にかかる費用を挙げています。

2段階目は、2026年9月30日に発表された2027年4月1日利用分からの改定です。報道とNTT東日本の発表によると、内容は次のとおりです。

  • 加入電話の通話料:固定電話あて 3分9.35円→10.45円、携帯電話あて 1分17.6円→19.8円、050IP電話あて 3分11.55円→13.2円
  • ひかり電話の通話料:固定電話あて 3分8.8円→9.9円、携帯電話あて 1分17.6円→19.8円
  • ホームゲートウェイの機器利用料:NTT東日本は無料→月495円、NTT西日本は無料→月275円
  • 加入電話・光回線電話の工事費:22,000円→27,500円(2027年4月1日の申込分から)

ホームゲートウェイの機器利用料は、どの契約者・どの機器が対象になるかで負担が変わります。光コラボ(ドコモ光など、NTTの光回線を他社ブランドで売るサービス)の利用者も含めて、自分が対象かどうかは、NTT東西や契約先の案内で確認してください。

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選択肢は4つ。電話を使わなくてもかかる月額を並べる

2026年10月時点の公式料金をもとに、通話料を含まない毎月の固定費を比べます(税込)。

  • 加入電話を続ける:月2,090円(NTT東日本・3級取扱所・住宅用プッシュ回線の場合)。年25,080円
  • ひかり電話に替える:基本プラン月550円。年6,600円。フレッツ光(または光コラボ)の契約が必要です。2027年4月以降、ホームゲートウェイの月495円(東日本)がかかる場合は月1,045円、年12,540円
  • ドコモ「homeでんわ」に替える:ライトプランは月1,078円で年12,936円。ベーシックプランは月2,178円(550円分の無料通話付き)。携帯の4G回線を使うので回線工事はいりません
  • 解約する:月0円

homeでんわには、同じファミリー割引グループに対象のスマホ契約やhome 5Gがあると月528円引きになる「homeでんわセット割」があります。適用されるとライトは月550円、ベーシックは月1,650円です。初期費用は契約事務手数料2,200円で、今の電話番号を引き継ぐ場合は別に2,200円かかるとされています。専用端末「HP01」を購入する必要があり、手持ちの電話機をつなげて使います。

ひかり電話は基本料が最も安いですが、月550円は光回線の料金に上乗せされる金額です。電話のためだけに光回線を引くなら、比べる相手は回線代を含めた総額になります。

世帯別の試算。どの選択で年いくら変わるか

以下は2026年10月時点の料金での試算です。加入電話はNTT東日本の3級取扱所・住宅用プッシュ回線を前提にしています。級局(地域の区分)や契約内容で金額は変わります。

ケース1:単身・共働き世帯で、固定電話はほぼ鳴らない

発信はなく、たまに営業電話がかかってくる程度の世帯です。加入電話を続けると年25,080円かかり、解約すれば0円です。年25,080円の差は、今回比べた選択肢のなかで最も大きくなります。固定電話の番号を銀行・学校・勤務先などに登録している場合は、解約の前に連絡先をスマホ番号に変えておきます。

ケース2:光回線があるのに加入電話も払っている世帯

ネットはフレッツ光、電話は昔からの加入電話、という世帯です。ひかり電話に替えると基本料は月2,090円から月550円になり、月1,540円・年18,480円安くなります。NTT東日本の場合、同じ番号のまま移行する交換機等工事費は3,300円なので、約3か月分の差額で取り戻せます。2027年4月以降にホームゲートウェイの月495円がかかるとしても、月1,045円・年12,540円の差が残ります。光コラボを使っている場合、ひかり電話の料金は契約先が決めるので、契約先の料金表で比べてください。

ケース3:光回線のない高齢の親世帯で、固定電話を毎日使う

家族や友人との連絡に固定電話を使っている世帯を、固定電話あて3分通話が月20回、携帯電話あてが月60分として計算します。

  • 加入電話:基本料2,090円+固定あて187円+携帯あて1,056円=月3,333円
  • homeでんわ ライト:基本料1,078円+固定あて176円+携帯あて1,056円=月2,310円

差は月1,023円、年12,276円です。家族のスマホでセット割が使えれば、さらに月528円下がります。ただし初期費用(事務手数料・番号の引き継ぎ・HP01の購入)がかかるので、何か月で元が取れるかは端末代を入れて計算してください。2027年4月以降の加入電話は、同じ通話量で月3,487円になる計算です。homeでんわの通話料が同じ時期に変わるかどうかは、2026年10月時点では確認できませんでした。ドコモの発表を確認してください。

通話料の値上げは「携帯あて」が多い世帯ほど効く

2027年4月の改定は、固定電話あて(約1割、3分ごとの通話料が上がる)よりも、携帯電話あて(1分17.6円→19.8円)のほうが金額への影響が大きくなります。固定電話からスマホに月120分かける世帯なら、携帯あて通話料は月2,112円から2,376円になり、年3,168円増えます。

通話が多い世帯には、通話料込みのプランもあります。NTT東日本のひかり電話には、月1,650円で528円分の通話料が含まれる「ひかり電話A(エース)」、月4,290円で5,280円分の通話料が含まれる「もっと安心プラン」があります(2026年10月時点の公式料金ページ)。毎月の通話料がこの無料通話分に近い世帯なら、基本プランより安くなる場合があります。また、携帯あての通話が中心なら、固定電話をやめて家族のスマホにかけ放題オプションを付けるほうが安いこともあります。今の明細から、固定あて・携帯あての通話料をそれぞれ確認して比べてください。

オプションも見直せます。ひかり電話の公式料金ページでは、ナンバー・ディスプレイは月440円、キャッチホンは月330円で、70歳以上の契約者には無料になる措置があると案内されています。親の名義で払い続けているオプションがあれば、条件に当てはまるか確認してください。

解約する前に確認したい4点

  • 停電時の使い方:一般に、ひかり電話やhomeでんわは電源のある機器を使うため、停電すると通話できなくなることがあります。災害時に固定電話を連絡手段にしている世帯は、スマホの予備バッテリーなど別の備えを用意してから乗り換えます
  • 番号を残したいか:加入電話には、電話加入権を残して番号を手放す「利用休止」と、加入権ごとなくす「解約」があります。利用休止なら基本料はかかりません。一時中断は基本料が続くので節約にはなりません。手続きと費用は、事前にNTTに確認してください
  • FAX・ホームセキュリティ・見守りサービス:固定電話の回線につないでいるサービスは、乗り換え先で使えないことがあります。サービスごとに対応を確認します
  • 工事費が上がる時期:訪問を伴う加入電話・光回線電話の工事費は、2027年4月1日の申込分から22,000円→27,500円に上がると発表されています。工事が必要な乗り換えを考えているなら、申込日でも費用が変わります

まとめ:基本料の差か、通話量か、どちらで決まるかを見る

2026年10月時点の料金で比べると、判断は次のように分かれます。

  • ほとんど使わない世帯:解約か利用休止にすれば年25,080円(NTT東日本・3級取扱所・住宅用の場合)が0円になります
  • 光回線がある世帯:ひかり電話に替えると年18,480円安くなります。2027年4月にホームゲートウェイの利用料がかかっても、年12,540円の差が残る計算です
  • 光回線がなく、固定電話をよく使う世帯:homeでんわ ライトに替えると、基本料の差だけで年12,144円安くなります。初期費用を何か月で取り戻せるかで判断します
  • 携帯あての通話が多い世帯:2027年4月から通話料が約1割上がります。通話料込みのプランやスマホのかけ放題も比べてください

料金は級局・契約先・割引の条件で変わります。また、2027年4月の改定の細かい条件(ホームゲートウェイの対象範囲など)は、NTT東西が対象者に書面などで案内するとされています。乗り換えを決める前に、手元の明細と公式の案内を確認してください。

参考にした情報源

※ 本記事は 2026年10月6日 時点で公開されている情報を元に作成しています。制度や仕様は変更されることがあるため、判断の前に公式の発表をご確認ください。

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